ルーレットは完全にランダムに結果が決まるカジノゲームなので、確率の法則に従ってゲーム結果が決まります。そのため、プレイヤーはルーレットの確率に関する理解を深めることで、有利にプレイすることが可能となります。またルーレットは賭け方によって大きく配当倍率が異なります。
この記事ではルーレットの倍率、そしてプレイするにあたり知っておきたい確率について解説します。ルーレットを攻略したいという人にも役立つ内容です。
ルーレットのルール
ルーレットの倍率や確率の話をする前に、ルーレットのルールをおさらいしておきましょう。
ルーレットは回転するホイール(ルーレット盤)に37個(ヨーロピアンルーレットの場合)のポケットがあります。そこに「0」と「1」から「36」までの数字、合計37個が書かれています。
カジノディーラーが回転するホイールに投げ入れたボールがどのポケットに落ちるのかを予想し、当たればその賭け方に応じた配当を受け取るルールです。外れたら賭けたチップは没収されます。チップをベット(賭けること)できるのは、ディーラーがボールを投げ入れる前です。
オンラインカジノのルーレットはチップをベットできる時間が10秒から数十秒と制限されています。またポケットが38個(「00」のポケットが追加)ある「アメリカンルーレット」もあります。
種類が違ってもルーレットの倍率は同じですが、当たる確率はポケットの数が少ない程大きくなるので、勝率で言えばヨーロピアンルーレットをプレイする方が有利です。

ルーレットの賭け方
それでは先にルーレットの賭け方をご紹介しましょう。賭け方とそれぞれ当たった時の配当倍率は次のようになっています。

番号 | 賭け方 | マス数 | 配当 | 確率 | |
インサイド | ① | ストレートアップ | 1点 | 36倍 (35:1) |
2.70% |
② | スプリット | 2点 | 18倍 (17:1) |
5.40% | |
③ | ストリート | 3点 | 12倍 (11:1) |
8.11% | |
④ | コーナー | 4点 | 9倍 (8:1) |
10.81% | |
⑥ | フォーナンバー | 4点 | 9倍 (8:1) |
10.81% | |
⑤ | ダブルストリート | 6点 | 6倍 (5:1) |
16.22% | |
アウトサイド | ⑦ | ダズン | 12点 | 3倍 (2:1) |
32.43% |
⑧ | コラム | 12点 | 3倍 (2:1) |
32.43% | |
⑨ | カラー 赤/黒 |
18点 | 2倍 (1:1) |
48.65% | |
⑩ | ハイ・ロー | 18点 | 2倍 (1:1) |
48.65% | |
⑪ | オッド・イーブン 奇数/偶数 |
18点 | 2倍 (1:1) |
48.65% |
配当には2種類の表記方法があります。たとえば「36倍」は、賭け金に対して36倍の配当を受け取るという意味です。手元には賭け金と、その35倍分のチップが残るので「35:1」とも表記します。
ルーレットの確率と倍率
続いてルーレットの賭け方それぞれの当選確率と配当倍率を説明します。どのような賭け方をすればどの位の配当が貰え、勝てる確率がどの位かは、ルーレット必勝法であるシステムベットをする際にも必要な知識となるので、覚えておきましょう。
ストレートアップ – 確率2.7%、倍率36倍
「0」と「1」から「36」の37個の数字いずれか一点に賭ける方法です。図では「14」にベットしています。
当選した場合の倍率は36倍で、賭け金の35倍の利益が残ります。複数の数字にベットできますが当たるのはそのうち1点のみなので、残りのチップはすべて外れとなり没収されます。
確率は「1÷37×100=2.7(%)」と計算できます。もしポケットが38個のアメリカンルーレットであれば、確率は「1÷38×100=2.63(%)」になります。
複数の数字に同時に賭けることはできますが、オンラインカジノはベットできる制限時間が短い点に注意が必要です。またすべての数字に賭けることは禁止されていますし、オンカジサイトによっては37個のうち何割以上のベットは禁止と定めているところもあります。
必ず利用規約で禁止されている賭け方を確認しておきましょう。

スプリットベット – 確率5.4%、倍率18倍
隣合う2つの数字に賭ける方法です。縦でも横でも、どちらでも構いません。図では「5」と「8」にベットしています。
2つの数字のうちどちらか1つが当たれば賭け金の18倍の配当を受け取るので、賭け金の17倍の利益が残ります。同時に複数のベットもできますし、次のような賭け方もできます。
- 「5」と「8」にベット
- 「5」と「6」にベット
この場合、「5」で当たれば18倍の払い戻しを2箇所分受け取ります。
確率は「2÷37×100=5.4(%)」と計算できます。アメリカンルーレットの場合は「2÷38×100=5.26(%)」になります。

ストリートベット – 確率8.11%、倍率12倍
連続する3つの数字のラインに賭ける方法です。図では「19、20、21」のラインにベットしています。
3つの数字のうちどれか1つに当たれば賭け金の12倍の配当を受け取り、賭け金の11倍の利益が残ります。ラインは全部で12本あるので、12通りの賭け方があることがわかります。複数のラインにベットしても構いませんが、すべてのラインにベットすることは禁止されているので注意しましょう。
確率は「3÷37×100=8.11(%)」となり、アメリカンルーレットなら「3÷38×100=7.89(%)」となります。

コーナーベット – 確率10.81%、倍率9倍
4つの数字にベットする方法です。図では「23、24、26、27」の4つにベットしています。いずれかの数字で当たれば、賭け金の9倍の配当を受け取り、8倍の利益が残ります。
確率は「4÷37×100=10.81(%)」となり、アメリカンルーレットであれば「4÷38×100=10.53(%)」となります。
全部で22通りの賭け方があり複数のベットもできますし、重複する数字で当たればそれぞれの配当金を受け取ります。

フォーナンバーベット – 確率10.81%、倍率9倍
フォーナンバーベットは「0」と「1、2、3」の4つの数字にベットする特別な賭け方です。コーナーベットと同じ4つの数字にベットする方法ですが、「0」を含むものとなります。
確率はコーナーベットと同じで、当たった時に受け取る配当もまたコーナーベットと同じです。
アメリカンルーレットの場合には「00」を含む5つの数字にベットするので「ファイブナンバーベット」と呼び、確率は「5÷38×100=13.16(%)」になります。

ダブルストリートベット – 確率16.22%、倍率6倍
隣合う2つのストリートベット(3点賭け)にベットする方法です。図は「25、26、27」と「28、29、30」の2つのラインにベットしています。
6つのうち1つの数字で当たれば、配当倍率6倍の勝利金を受け取り、5倍の利益が残ります。複数にベットすることもできます。
当たる確率は「6÷37×100=16.22(%)」となり、アメリカンルーレットであれば「6÷38×100=15.79(%)」となります。

ダズンベット – 確率32.43%、倍率3倍
ダズンは「12」を意味する「ダース」とも呼ばれる言葉です。その名のとおり、12個の数字に賭ける方法で、どれか1つが当たれば賭け金の3倍配当を獲得し2倍の利益が残ります。
ダズンベットは次の3つのエリアのうちどれかを選びベットします。
- 「1ST12」(1-12)
- 「2ND12」(13-24)
- 「3RD12」(25-36)
どれか2つにベットすることはできますが、3つすべてにベットすることはできません。図では「13-24」にベットしています。
当たる確率は「12÷37×100=32.43(%)」となり、アメリカンルーレットは「12÷38×100=31.58(%)」となります。

コラムベット – 確率32.43%、倍率3倍
コラムベットは「カラムベット」とも呼びますが、コラム(column)は「縦」という意味です。
12個の数字が並ぶ縦の列にベットして、いずれか1つで当たれば、賭け金の3倍の倍率の配当となり、受け取り2倍の利益が残ります。
「2To1」と書かれた場所が3箇所あり、いずれか1箇所あるいは2箇所にベットします。図では真ん中の縦のラインに賭けています。
当たる確率はダズンベットと同じです。

カラーベット(赤黒) – 確率48.65%、倍率2倍
「レッド・ブラック」との呼び名もあるように、ポケットの「赤」か「黒」のどちらかにベットする方法です。両方にベットすることはできません。図では「赤」にベットしています。
当たれば賭け金の2倍の配当を受け取り、賭け金と同額の利益が残ります。
当たる確率は「18÷37×100=48.65(%)」で、アメリカンルーレットであれば「18÷38×100=47.37(%)」になります。

ハイ・ロー – 確率48.65%、倍率2倍
ハイ・ローは「1〜18」の「ロー」か「19〜36」の「ハイ」のどちらかにベットする方法です。両方にベットすることはできません。
配当金の倍率は2倍、賭け金と同額の利益が残ります。
当たる確率は「カラーベット」と同じです。図では「ハイ(19〜36)」にベットしています。

オッド・イーブン – 確率48.65%、倍率2倍
オッド・イーブンは「ODD(奇数)」か「EVEN(偶数)」のどちらかにベットする方法です。両方にベットすることはできません。
当たる確率は「カラーベット」と同じです。図では「EVEN(偶数)」にベットしています。倍率は赤黒やハイローと同じ2倍です。

ルーレットの確率に関するポイント
ルーレットにはいろんな攻略法があります。またオリジナルの攻略法を作る人もいることでしょう。そこでルーレットを攻略するための確率計算に関して、いくつか説明します。
連敗後に当たる確率の計算方法
まずは連敗後に当たる確率の計算方法と、その期待値の計算方法です。
カラーベットの連敗する確率
カラーベットはヨーロピアンルーレットの場合、18/37の確率で当たります。逆に19/37の確率で外れるので、連敗する確率は次のようになります。
「(19/37)×(19/37)×100=26.37(%)」
3連敗する確率は次のように計算します。
「(19/37)×(19/37)×(19/37)×100=13.54(%)」
連敗後に当たる確率
続いて連敗後に当たる確率を計算します。1回外れて2回目に当たる確率は次のようになります。
「(19/37)×(18/37)×100=24.98(%)」
2連敗後に当たる確率は次のようになります。
「(19/37)×(19/37)×(18/37)×100=12.83(%)」
マンシュリアン法の確率
ルーレットの攻略法の中でも効率的に稼げるとされているのが「マンシュリアン法」です。
これはコーナーベットを使った方法ですが、最初は1箇所から始めて当たりが出るまで1箇所ずつコーナーベットを増やすというやり方です。
1回目で当たる確率
マンシュリアン法を使って1回目に当たる確率を計算してみましょう。以下はすべてヨーロピアンルーレットの例で説明しています。
コーナーベットは4つの数字に同時にベットするので、当たる確率は次のようになります。
「4÷37×100=10.81(%)」
2回目で当たる確率
1回目は外れて2回目で当たる確率は次のようになります。
「(33÷37)×(4×2÷37)×100=19.28(%)」
3回目で当たる確率
2回目まで外れて3回目で当たる確率は次のようになります。
「(33÷37)×(29÷37)×(4×3÷37)×100=22.67(%)」
4回目で当たる確率
3回目まで外れて4回目で当たる確率は次のようになります。
「(33÷37)×(29÷37)×(25÷37)×(4×4÷37)×100=20.43(%)」
5回目で当たる確率
4回目まで外れて5回目で当たる確率は次のようになります。
「(33÷37)×(29÷37)×(25÷37)×(21÷37)×(4×5÷37)×100=14.49(%)」
ここまでの確率を合計すると、87.68%になります。つまり、5回目までに当たる確率は87.68%あるということがわかります。
ルーレットの倍率と確率 まとめ
ルーレットは確率を把握すれば大負けする可能性は低くなります。還元率は100%に満たないのでどうしてもチップは減少する可能性が高いものの、有利にゲームを進めれば減少するベースを遅くすることが可能です。少しでも長く楽しめるように、ルーレットの確率について理解を深めるようにしましょう。