ルーレットの必勝法の使い方
ルーレットの必勝法と呼ばれる賭け方がいろいろあります。その特徴は当てるための予想をするのではなく、統計的に当たりやすい賭け方をルール化していることです。ここではルーレットのプレイで役立つ必勝法の仕組みと使い方を解説します。
【この記事はこんな人におススメ】
- ルーレットでなかなか勝てない
- チップをなるべく減らしたくない
- 長く遊べる方法を知りたい
ルーレットの必勝法とは?

カジノ ルーレットには必勝法(あるいは攻略法)と呼ばれるものがあります。しかし「必勝」とはいえ、必ず勝てるわけではありません。
ルーレットの必勝法は「当てる」ものではない
ルーレットのルールは、数字などにベットして、ホイール(回転盤)のポケットに落ちたボールがベットした数字であれば当たりとなるゲームです。
つまりチップを増やすためには当たりが出なければなりませんが、ルーレットの必勝法は「当てるため」のものではありません。ルーレットの結果はあくまでもランダムに決まるので、その結果を予想することは難しいからです。
しかしランダムな結果であることから、確率の法則に従うと考えられます。
ルーレットの必勝法は統計を利用したもの
ルーレットの必勝法はその確率と統計を利用して、当たりやすい場所にベットするものです。さらに賭け金を増減させて損失を少なく、利益を多くする仕組みになっています。
そのため、ルールどおりに賭けることでチップを減らす可能性を低くできる方法と考えればよいでしょう。もちろん一時的にチップを増やすこともできますし、そこで終了しておくのもおすすめです。
ルーレットの必勝法の特徴
次にルーレットの必勝法にはどのような特徴があるのかを説明します。
統計・確率を利用している
大きな特徴はどの必勝法も「統計を利用している」ということです。当たる確率が半々であれば、長くプレイを続けると統計的には当たり外れの回数が同数に近づきます。
つまり確率が半々に近いということは、外れが続けば当たる回数が多くなることが期待できるということです。もちろん、1回ごとの当たる確率は同じですが、「大数の法則」に従えば当たりの回数は外れの回数に近づいていきます。
これはオンラインカジノのライブカジノにおけるルーレットの出目(ゲームの結果)データを見てもわかります。出目の結果には偏りが生じていますが、時間が経てばその偏りが解消されているからです。
この出目の偏りが解消される傾向にあることを利用して、ルーレットの必勝法が作られています。
バンクロール(資金)管理を利用している
ルーレットの必勝法に見られるもうひとつの特徴は、勝ち負けに応じて賭け金を変えていることです。これはバンクロール管理と呼ばれる方法です。
たとえばコイントスをして表が出れば賭け金が倍になるゲームをするとします。負けたら賭け金は没収されます。表と裏が出る確率はともに2分の1です。
負けたら賭け金を少し増やしていくとどうなるのでしょうか。同じ金額を賭け続けて勝ち負けが同数になると、収支はプラマイゼロです。しかし負けたら賭け金を増やしていくと、勝ち負けが同じに近づけば利益が出るようになります。
このように勝率が50%に満たなくても利益を生じるのがバンクロールの特徴です。もちろん連敗が続いても資金が枯渇しないように、最初の賭け金を設定することが大切です。
1回の勝ち負けにこだわらないことが大事
ルーレットの必勝法は1回のゲームの結果にこだわるものではありません。もちろん予想を当てることでもなく、勝ち負けを繰り返しながらチップを増やす戦略です。
そのため、負けているからと途中ですぐにやめてしまうと効果が期待できないので注意しましょう。
ただしルーレットの必勝法は必ず利益を生むというわけではありません。損失がかさむリスクがあるので、損切りのためのルールも作っておくことをおすすめします。無料のルーレットアプリ等で効果を検証してみるのもおすすめします。
ヨーロピアンルーレットを選ぶ
カジノにはいろんな種類のルーレットがあります。その選び方として注意したいのは、「0」がひとつでルーレット盤に数字が書かれたポケットが「37個」ある「ヨーロピアンルーレット」を選ぶということです。
「0」と「00」があり、ポケットが38個ある「アメリカンルーレット」は勝率が少し落ちるので避けたほうがよいでしょう。オンカジのルーレットはほとんどがヨーロピアンルーレットとなっています。


それではルーレットの必勝法にどのようなものがあるのかをご紹介します。
賭け金を倍にする「マーチンゲール法」
マーチンゲール法は誰でも簡単に実行できるシンプルなルーレットの必勝法です。連敗が続いても、たった1回の勝ちで利益が出ます。
- 短時間でプレイしたい人向け
- メリットは短時間で終わること
- デメリットは連敗時の累積損失が大きいこと
マーチンゲール法のやり方
最初の賭け金を決めますが、ここでは1ドルとしておきます。最初から賭け金を大きくしてしまうと、連敗が続いた時に累積損失が相当に膨らむので注意しましょう。
マーチンゲール法は配当が2倍(当たる確率がほぼ半々)の賭け方で行います。ルーレットでは次の賭け方で実行します。
- 赤/黒
- 奇数/偶数
- ハイロー
どこにベットしても構いませんし、いずれも二択で当たり外れが決まります。どれかひとつに賭け方を決めたら1ドルをベットします。
当たれば配当を受け取り、最初の賭け金(1ドル)でベットを続けます。外れたら当たるまで賭け金を倍にしていきます。最後に当たれば、それまでの損失はなくなり、最初の賭け金と同額の利益が残ります。
マーチンゲール法の実践例
たとえば1ドルから始めて6連敗したあとに当たりが出れば、賭け金と損益(カッコ内)は次のようになります。
ゲームの回 | ベット額 | 勝敗 | 累積 |
---|---|---|---|
1回目 | $1 | × | -1 |
2回目 | $2 | × | -3 |
3回目 | $4 | × | -7 |
4回目 | $8 | × | -15 |
5回目 | $16 | × | -31 |
6回目 | $32 | × | -63 |
7回目 | $64 | 〇 | +1 |
このように、マーチンゲール法は当たりが出れば必ず最初の賭け金分だけ利益が残る仕組みで、儲けるための攻略と言うよりは「負けない」ための必勝法です。
マーチンゲール法の注意点
マーチンゲール法は連敗が続くと、次のように賭け金が急激に増えます。カッコ内は累積損失です。
1回目 10ドル(-10ドル)
2回目 20ドル(-30ドル)
3回目 40ドル(-70ドル)
…
8回目 1280ドル(-2570ドル)
ルーレットではたとえば下の画像ように、「赤」ばかりに連続でボールが落ちるということもあります。永遠に赤ばかりという事はありませんが、このゲームでマーチンゲール法で「黒」に賭けていたとすれば、この時点で相当な損失額が出ているでしょう。

そのためマーチンゲール法はどこで損切りするのかを決めておくことが大事です。あるいは何回連続して同じ色にボールが落ちたらマーチンゲール法をスタートさせる、というようなルールを決めて実践するとよいでしょう。
3倍配当のベットで使う「ココモ法」
ココモ法は当たれば3倍配当が得られる賭け方で使用するルーレットの必勝法です。
- 短時間でプレイしたい人向け
- メリットは1回勝てば利益が出ること
- デメリットはなかなか当たらないこと
ココモ法のやり方
ココモ法は3倍配当で当たる確率がおよそ3分の1のコラムベットあるいはダズンベットで使用します。コラムベットもダズンベットも、37個の数字のうち12個にまとめてベットする方法です。どこか1つの数字にボールが落ちれば当たりとなります。
最初に賭け金を決めて、外れたら次のように賭け金を増やします。当たれば最初の賭け金のままベットします。
(前回の賭け金)+(前々回の賭け金)
ココモ法の実践例
たとえば最初の賭け金を1ドルとすれば、連敗した時の賭け金は次のようになります。カッコ内は累積損失額です。最後は当たりが出た時の賭け金と獲得する利益になっています。
1(-1)→1(-2)→2(-4)→3(-7)→5(-12)→8(-20)→13(-33)→21(+9)
このうちどこかで当たりが出れば、その時点で累積損失はすべて回収して利益が出て1セット終了です。ルールどおりに賭けるだけなので、割と簡単なルーレットの必勝法だと言えます。
ココモ法の注意点
コラムベットもダズンベットも、どこに賭けても構いません。ただし当たる確率が3分の1弱なので、なかなか当たりが出ないことがあります。
その場合には賭け金も累積損失額も膨らむので注意しましょう。ライブカジノのルーレットには出目のデータがあるので、あまり当たりが出ていないところを狙うのもひとつの方法です。
簡単な「2コラム2ダズン法」
2コラム2ダズンは6箇所のうち4箇所にベットするルーレットの必勝法です。
- 短時間でプレイしたい人向け
- メリットは当たる確率が高いこと
- デメリットは損失となる場合があること
2コラム2ダズン法のやり方
ルーレットのコラムベットとダズンベットの両方に賭けるやり方です。
コラムベットもダズンベットも、36の数字のうち12個にベットして当たれば3倍の配当を獲得します。そしてコラムベットとダズンベットそれぞれに、ベットできる3箇所のうち2箇所に同額のチップを置きます。
つまり全部で6箇所ある場所のうち、4箇所にベットするということです。
2コラム2ダズン法の実践例
たとえばコラムベットとダズンベットそれぞれ2箇所に1ドルずつ、合計4ドルをベットしたとしましょう。当たり外れのパターンと損益は次のようになります。
・コラムベットとダズンベット両方当たり→ +2ドル
・どちらか片方が当たり→ -1ドル
・両方とも外れ→ -4ドル
2コラム2ダズン法の注意点
2コラム2ダズン法は当たる確率が次のようになります。
・2箇所当たる確率→(8×2)÷37×100=43.24(%)
・1箇所のみ当たる確率→(4×4)÷37×100=43.24(%)
よって外れる確率は100-(43.24×2)=13.52(%)と少ないものです。
とはいえ利益が出るためには43.24%の確率で当たりがでなければならないので、チップが増えにくい点に注意しましょう。
カジノを破産させた!?「モンテカルロ法」
モンテカルロ法はモナコのカジノを破産させたとの逸話を持つ有名なルーレットの攻略法です。やり方は少し手間がかかるかもしれません。
- じっくりゲームに取り組める人向け
- メリットは利益を出しやすいこと
- デメリットは時間がかかること
モンテカルロ法のやり方
モンテカルロ法を実践するためには、紙と筆記用具が必要です。そしてまず紙の左端に「1 2 3」と3つの数字を書きます。
次にルーレットの2倍配当の賭け方でベットする場所を決めます。そして紙に書いた数列の両端の合計数をベットします。
当たればその両端の数字は消して、外れたら賭け金の数字を右端に書き加えます。これを繰り返して数字がすべて消えたら1セット終了します。数字が1つしか残っていなければ、その数字をベットします。
2回の負けを1回の勝ちで取り戻す仕組みですが、1セット終了するためには最後に2連勝することが必要です。
モンテカルロ法の実践例
ルーレットの「赤」にベットを続けるとし、当たれば「◯」で外れたら「×」とします。賭け金と損益(カッコ内)、数列(【 】内)は次のように変動します。
1回目 4ドル ×(-4)【1 2 3 4】
2回目 5ドル ◯(+1)【2 3】
3回目 5ドル ×(-4)【2 3 5】
4回目 7ドル ×(-11)【2 3 5 7】
5回目 9ドル ◯(-2)【3 5】
6回目 8ドル ×(-10)【3 5 8】
7回目 11ドル ◯(+1)【5】
8回目 5ドル ◯(+6)【 - 】
モンテカルロ法の注意点
モンテカルロ法は数字がすべて消えれば、最初に紙に書いた数字の合計数だけ利益が残ります。しかし勝ち負けを繰り返すと時間がかかるうえに、賭け金が増えていきます。
勝率がほぼ半々であれば、勝ち負けの数は同数に近づいていきます。そうすれば数字はすべて消えますが、それまで時間がかかる点には注意しましょう。
連勝すれば利益となる「31システム」
31システムは2連勝すれば利益が出る仕組みのルーレット必勝法です。
・損失を限定したい人向け
・メリットは2連勝すれば利益が出ること
・デメリットは損失で終わる可能性があること
31システムのやり方
31システムは配当が2倍の賭け方で使用します。賭け金が次のように決まっています。全部で4段ありますが、1列の数字すべてをベットしたら下の段に移ります。
1→1→1
↓
2→2
↓
4→4
↓
8→8
すべて外れたら9回ベットするようになっています。もし当たりが出たら、すぐに1段下がって賭け金を増やします。
2連勝するか9回目までベットすれば1セット終了します。
31システムの実践例
ルーレットの赤にベットするとして、当たれば「◯」で外れたら「×」とします。賭け金と損益(カッコ内)の変動は次のようになります。
1回目 1ドル ×(-1)
2回目 1ドル ×(-2)
3回目 1ドル ×(-3)
4回目 2ドル ◯(+1)※ここで賭け金を4ドルに
5回目 4ドル ×(-3)
6回目 4ドル ◯(+1)
7回目 8ドル ×(-7)
8回目 8ドル ◯(+1)
ここでは連勝せずに終わっていますが、利益は出ています。
31システムの注意点
単純に賭け金を順番どおりにベットするわけではないので、当たりが出たあとの賭け金を間違えないようにしましょう。すべて外れてしまうと「31ドル」の損失となる点にも注意が必要です。
オンラインカジノはライブカジノに出目データがあるので、当たりが少ないところにベットするのもひとつの方法です。
出目の偏りを利用したベットの方法
ルーレットの必勝法はベットシステムなので、賭け金をどのように増減させるかをルール化しています。よって、どこに賭けるのかは指定していません。
そこでどこにベットすれば当たりやすくなるのかを説明します。
ルーレットの出目データをチェックする
オンラインカジノのライブカジノでは直近までの過去の結果をデータにして残しています。その出目データを見れば結果に偏りが生じていることがわかります。
出目が少ないところにベットする
たとえば下の画像の出目データを見てみましょう。これは過去500回分の結果を集計したデータですが、赤にボールが落ちた割合は45%、黒は52%となっています。

かなり黒に多くボールが落ちていることがわかります。このように偏りが大きなテーブルを探し、この場合なら「赤」にベットすると外れる可能性が低くなることが期待できます。
出目の傾向もチェックする
ルーレットの出目データに偏りがあるとしても、それが広がる傾向にあるのか、それとも収束する傾向にあるのかをチェックすることも大事です。
ルーレット必勝法まとめ
このページで紹介した様々なルーレット必勝法は、ルーレットの長い歴史の中で考案されてきた攻略法です。ギャンブルがエキサイティングなのは負ける可能性がある中で勝てるかもしれないというスリルがあるためで、必ず勝てる方法というものはありません。もし誰かがそのような方法をあみ出したとすれば、そのゲームは既にこの世にないでしょう。
とは言え、勝率を少しでも上げで損失を防ぐための必勝法は是非試してみたいもの。マーチンゲール法やココモ法などのルーレット必勝法は、負けが続くと掛け金がどんどん膨らみ、怖い一面もあります。まずはWebルーレットのテーブルゲームの無料版などで試しながら、実際にお金を賭ける際は「負けが連続した場合」を想定した資金計画を立て、無謀なベットをしないように注意しましょう。